不景気におけるコストコントロール
みなさんこんにちは、イリエブログです。
今日は不景気時におけるコストコントロールについて考えたいと思います。
企業活動には大きく分けて外向きの活動と内向きの活動があります。
外向きの活動とは、売上をいかに上げるかということに対して、さまざまな活動を行っていくことでマーケティングや営業などの取り組みが挙げられます。
内向きの活動とは、社内のマネジメントを行っていく活動のことで、コストコントロールは内向きの活動に位置づけられると思います。
前提として、不景気の時こそ外向きの活動を目いっぱい力を入れてやらなければなりません。
不景気だからといってひたすら守りを固める、良くなるまで辛抱するということではなく、自ら動いて強気に積極的に打って出なければなりません。
その前提でのコストコントロールであると捉えて下さい。
繰り返しますが、売上を上げるための努力を目いっぱいやらなければなりません。
それでも目いっぱいやった上で、現在の趨勢では売上が下がることを想定しておかなければなりません。
みなさんの会社で、例えば売上が2割下がったら、どうなるでしょうか?
考え方としては、例え売上が2割下がっても、営業利益が(ギリギリでも)プラスになるように考えなければいけません。
2割縮小を前提としたローコスト経営を実践していかなければならないのです。
売上が2割下がっても営業利益でマイナスにならないようにどうするか?
損益分岐点をそこまで下げるコストコントロールをすることです。
損益分岐点 = 固定費 ÷ 限界利益率(※)
(※)限界利益率 = (売上高 - 変動費) ÷ 売上高
損益分岐点を下げるには方法は2つです。
1)限界利益率を上げる(変動費率を下げる)
2)固定費を下げる
このうち、ローコスト経営を実践するとは2)の固定費を下げるための活動を行うことを指します。
固定費とは売上の多少に関わらず毎月かかってくる経費のことで、人件費や減価償却費、リース料や水道光熱費などが該当します。
私はクライアントにこの固定費をコントロールするための月次予算表を作成してもらっています。
売上が2割ダウンした場合を想定した売上高と現状の限界利益率のもとで、固定費をどれくらいに抑えなければならないかをシミュレーションします。
その固定費水準を実現するために、各経費項目の年間予算を組んでもらい、それを月次予算にまで落とします。
月次で各経費項目の予算、つまり基準ラインを設定し、毎月毎月の経費実績と対比させることで経費コントロールを行っていくのです。
経費を抑え込むには、知恵と努力が必要ですから、全社員の協力が必要です。
トップだけでなく、全社員がどうすればローコストを実践できるかを真剣に考えなければなりません。
ローコストを実践するためのアイデアを全社員に募り、ディスカッションをしてもらったクライアントもあります。
ここでポイントは戦略的経費をしっかりと予算化しておくことです。
経常的な経費を抑えて、その分戦略的経費を捻出するというイメージです。
戦略的経費とは、売上を上げていくための、あるいは長期的な成長をにらんだ経費のことです。
例えば、商品の企画・開発に要する費用、マーケティングコスト、人材採用にかかる費用などが当てはまります。
こうした項目は不景気になると、目先のことからは遠いですので真っ先に削減の対象となってしまいがちです。
しかし冒頭に書きましたように、前提は強気で積極的な経営姿勢でいかなければなりません。
厳しい時代であるからこそ、いかに前向きな活動に経営資源を振り向けていくか?
経営者の腕の見せどころだと思います。
本日もお読みいただき、ありがとうございます。



